新井田川水系を活用した環境教育の取り組み

八戸市立吹上小学校


 新井田川は,本校学区の近くにあり,児童の中には休日などに新井田川を利用する子がいるなど,子どもたちにとって身近な場所である。
 そこで,本校では,5学年の総合的な学習で新井田川を活用した学習を行っている。

1.クリーン作戦および水質調査(6月)
 5学年の総合的な学習の柱として,新井田川に戻ってきたサケの採卵体験をし,稚魚を育てるという学習活動がある。その導入として,新井田側の水質調査と新井田川沿道のごみ拾いを行っている。この活動を通して,サケのふるさとであり,自分たちにとって身近な川である新井田川をきれいにしていこうとする態度が身についた。

2.EM菌学習(10月ごろ)
 昨年度は,微生物の力で環境をきれいにするというEM菌についての学習を行い,EM菌だんごをつくった。そして,サケにとって新井田川がすみよい場所になるようにとEM菌だんごを投入した。
   

3.サケの採卵体験(11月ごろ)
 新井田川にあるサケの孵化場へ出かけ,サケの採卵体験を行う。とった卵は学校へ持ち帰り,稚魚に成長するまで育てる。また,次年度の春には成長した稚魚を新井田川へ放流する。この学習活動を通して,生命を尊重する気持ちと,新井田川への愛着心が育った。