事例2(川)
 【対象】          八戸市立新井田小学校第4学年
 【活動場所】         新井田川
 【テーマ】         ふるさと新井田川
 【ねらい】
・川に親しむことで、自分たちのくらしと川とのつながりを考えるきっかけづくりをする。
・新井田川の水質を調べ、川の汚れと生活廃水のことを考える。
・さけの遡上にはさけますふ化場の仕事が関わっていることを学ぶ中で,地域の人々の願いを考える。
 【活動の様子】
  〜活動の概要〜 水質調査/野鳥教室/ふ化場の役割/水質調査
・川遊びと水生昆虫の採集活動(中流域)
金山沢河川公園
コメント:水生生物の観察を通して、水質調査を実施した。7月に台風が何度も通過したため、水量が多く生物を見つけるのに苦労していたが、その中でも流れの緩やかなところを見つけ、かんさつすることができた。

・野鳥教室
コメント:日本野鳥の会会員の方を講師に迎え、近くにある大館公民館と共催で野鳥教室を実施した。新井田川に来る夏鳥や冬鳥の特徴、越冬の仕方などについて学ぶことができた。教室での野鳥教室の前には実際に新井田川に行き、白鳥の観察活動を行ったので、子どもたちも興味深く話を聞いていた。

・パックテストによる水質調査活動(上流〜下流域)
コメント:八戸市環境保全課主催の新井田川源流ツアーに参加し,平庭高原にでかけ,源流の水,下水路の水などを採集し,CODパックテストによる水質調査を実施した。なお,源流ツアーには25名ほどしか参加できなかったので,ツアー終了後,新井田川にかかる3箇所の橋の下の水を採集し,同じようにパックテストによる水質調査を実施した。

・新井田川さけますふ化場の役割
コメント:新井田川に遡上してくるさけの数とふ化させて放流した稚魚の数を調べ,折れ線グラフに表した。それとともに,実際にさけの採卵体験をし,ふ化場の役割,生命の誕生についての理解を深めた。

・その他にも白鳥を愛する会の活動,白鳥の種類,浄化活動への取り組みなど,子どもたちの興味をいかしながら活動を進めることができた。また,5年生の活動としては地域に伝わる伝説を調べた。その中では水に関わる伝説がいくつか登場し,新井田川からの発展として学習を進めることができた。
 【まとめ】
○川沿いに集落が広がっていくので,素材としては取り上げやすいものである。
○特に新井田川はサイクリングロードが充実しているので,市民病院付近から湊付近まで歩くことができるという良さもある。
○川に関わる人が多いので,取材しやすい。
△川遊びをする場がない。そのため,河川公園までバスでお金をかけていかなければならない。やはり,川の楽しさは水に触れることが不可欠だと思われる。