寒さ対策としての菱刺し

 麻で作られた服は夏には肌触りがよくて着ていても気持ちが

いいものですが、江戸時代の麻の布は今よりも目が粗くしかも

上等なカラムシという麻は献上品となりました。一般の人の手

に入った麻は繊維の太い大麻だったそうです。

 目の粗いごわごわした着物を着るには青森県は寒すぎます。

何枚か重ねても寒さを凌ぐことは大変だった事でしょう。

そこで、目の間を塞ぐように麻糸を刺していったのではないでしょうか。 

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