◇市川前谷地の開墾と藤田又右衛門◇

開墾記念碑

市川町尻引にある開墾記念碑

◆この開墾記念碑(藤田又右衛門の記念碑は左側)は、藤田又右衛門が百五十年ほど前に、21年間にわたって五戸川の水を上市川で上水し、市川村前谷地の開墾したのを記念して、大正5年(1916)に市川村神明川原水利組合が建立したものです。新田面積160ヘクタ−ル、用水堰8キロ、『又右衛門堰』と呼ばれ、後に神明川原用水路と呼ばれるようになりました。

◆交通 八戸市営バス多賀台団地線(小田まわり)尻引下車2分。このあたりは水田地帯、近くには神明川原用水路もあります。



◇市川前谷地の開墾と藤田又右衛門◇

開墾記念碑


藤田又右衛門の開拓記念碑と碑文


碑文




神明川原頭首工橋と県営かんがい排水事業竣工記念碑

神明川原頭首工橋

頭首工橋記念碑


◆上市川下区にある神明川原頭首工橋。昭和55年竣工したものです。安政3年(1856)又右衛門は幾多のの困難を乗り越えて、ここに上水門を築き市川前谷地につながる用水堰に五戸川の水を流しました。その後、明治34年に上水門が石造に改築され、昭和初期には揚水機の建設、さらに昭和55年には現在の頭首工橋に改築されました。

◆交通 南部バス五戸線(高館まわり)上市川小前下車10分。上市川小裏を流れる五戸川に出ると頭首工橋が見える。橋のとなりに藤田又右衛門の21年間の苦労と功績を称える「県営かんがい排水事業竣功記念碑」が建っています。碑の左に「水の神様の小さな社」もあり、水門を守っています。


― 藤田又右衛門  新渡戸 伝   蛇口 伴蔵 ―