各地の見られる馬にまつわる郷土芸能





 各地に見られる馬にまつわる郷土芸能としては、1.北海道日高地方の「駒踊り」 2.秋田県鹿角の「駒舞」 3.下北地方の「春駒」 4.津軽地方の「荒馬」などがあり、踊りの特徴として、下北地方の「春駒」は歌と踊りだけのものといわれ、秋田県の鹿角に伝わる「駒舞」は古い伝統的なものとされています。
 また、北海道日高地方に伝わる「駒踊り」は、内地から伝承されたものといわれています。津軽地方の「荒馬」は、男性的でかつ勇壮活発に跳び回る踊りです。この太鼓や笛に合わせて踊る東郡今別町の「荒馬」は、テレビで放映されたり、劇団「わらび座」によって中国で公演されるなど、全国的郷土芸能として知られています。
 「荒馬」は坂上田村麻呂が、えぞ征伐の際、敵をおびき寄せたり、凱旋の喜びを表現するのにねぶたを製作したといわれますが、そのねぶたと一緒に生まれ、戦場で活躍した騎馬の苦労を表現した踊りだといわれています。踊りは、@馬小屋から出た馬が、喜びに満ち溢れる様 A馬が暴れる様子を表現するため、手作りの馬にまたがって激しい「荒馬」ぶりを発揮する太鼓と笛のリズムに合わせて荒馬を乗りこなす勇壮なものだといわれます。
 このように、馬にまつわる郷土芸能はたくさんありますが、範囲をもっと広めてみれば、次のようなものがあります。


《八戸藩騎馬打毬》
 数人の騎馬武者が紅白に分かれて毬杖と称するスティックで馬上から毬をすくい取り、馬上の一方にある毬門に投げ入れて勝敗を決めるものである。はちのへ祭りの中日に新羅神社の境内桜の馬場で行われる。これは当地方が古くから馬産地として知られていたことが歴史的、風土的背景となっている。


《えんぶり》
 当地方の代表的な郷土芸能で、2月17日から4日間、市内や周辺の農家で行われる豊年祈願のお祭りである。えんぶりのえぼしは馬の形をかたどったものであるといわれ、三人の対夫が烏帽子を重ねるようにあわせる、摺りの一部の所作は、郡馬が頭を寄り添うようにしていななく姿に似ている。