緑濃く、夏は間近に

〜体験活動でたくましく〜

校長 島守 武

  潮かおる北の浜辺の 砂山のかの薔薇(はまなす)よ 今年も咲けるや   

石川啄木

 6月9日から3日間、函館の地を踏んだ6年生65名は、天候にも恵まれて充実した時間を過ごしてきました。到着して間もなく、函館山の頂で、眼下に広がる函館市街を目に納め、これからスタートする自主見学の道筋を追いながら北海道の空気を存分に吸い込みました。海に挟まれた砂州の地形とそこに活気づく函館の街に、小さな旅人たちは歓声をあげ、しばらくその場を動くことはできませんでした。

 元町界隈、海の見える坂道、ハリストス正教会、旧函館公会堂、旧イギリス領事館、ソフトクリーム、チンチン電車、土方歳三、青柳町、矢車の花、前島密、末広町。

「自主見学で道を迷わず順調に 見学場所は全部最高  俊介 」

「窓からの海の景色は最高だ 期待ふくらみ夜は眠れず  諄至 」

 トラピスチヌ修道院、ライラックの花、五稜郭、錦鯉、藤棚、榎本武揚、牧場の緑、駒ヶ岳、馬の瞳、バターとパン、ランズボローメイズ、80匹の犬、ジンギスカン。

 「牧場の巨大迷路の出口どこ ゴールしたとき汗びっしょり  美穂 」

 「コテージでこわい話で盛り上がり ちょっとの音にとび上がってる  理沙 」

 「函館で沢山思い出作ったよ この思い出だけは忘れたくない  利佳 」

 この子どもたちと出会って4年目、一人一人の成長を確かめることができた3日間でもありました。この体験を共にした友だち同士の結びつきが、きっと残りの小学校生活に昇華してくれると思っています。準備、見送り、出迎えなど保護者の皆さんのご支援に感謝いたします。

 修学旅行に成熟する1年生からの体験活動も、充実した内容で着実に行われました。バディを組んで牧場体験を楽しんだ1,2年生、学区内探検で地域の空気を改めて感じた2年生、市内施設見学で八戸市の動脈に触れ見聞を広めた4年生、シャーク号への乗船体験で、海から見て感じた大都市のようなわが町とウミネコの猛烈な乱舞に目を開いた5年生、そして縄文土器づくりを通して遙か遠い時代に思いを馳せた6年生、そして、7月には3年生の市街地・商店街の探索と市庁展望台から一望の学習が待っています。

 夏休みまで14日間の学校生活、1日1日を子どもと共に楽しくまた大切に送ることを一心に、今1学期のまとめに懸命です。ご家庭にありましては、「早寝・早起き・朝ごはん」に一層のご配慮をお願いいたします。