ー地域で育むー

校長 島守 武

 ついぞスイカを口にしなかった夏、セミの声聞こえず、雷鳴に出会わなかった夏、そのまま秋に吸い込まれて季節が流れて行くような気配がします。

 始業式、家庭の事情で間に合わなかった子ども1名を除いて全員387名が揃いました。これほどありがたく、喜ばしいことはありません。体育館に整列した顔顔は期待通りにたくましく、凛として成長を思わせていました。ご家族で充実した体験を積まれたことでしょう。事故・非行絶無であったことも申し添えて感謝いたします。

 この夏休み、地域の方々のことが強く印象に残りました。   

 地域、子どもたちのために計画されていた行事が天候と折り合いがつかず、責任者・世話人の方は大変ご苦労なさったことと思います。日時限定の行事であればなおさらのことです。迅速で的確な判断のうえ、臨機応変に対処し、予定していた内容を順調にこなしていく人たちの動きに感心しました。子ども会育成会、老人クラブ、地区振興会、防犯協会、交通安全協会、三社大祭山車組をはじめとするたくさんの方々によって、子どもたちは豊かな経験をさせていただきました。また、三八城公民館のみなさんには広い視野から子どもたちに目をかけていただきました。

 地区の夏の最後を彩る盆踊り大会が、あいにくのコンディションで体育館に場所を移して開催されました。当日の夕刻、地区振興会の方々を中心に準備が始まりました。会場の清掃、紅白幕の取りつけ、来賓席の設営、音響設備などが手際良く進められ、余裕をもって開場を迎えました。午後の早い時刻から取りつけられた提灯と威勢の良い唄に誘われ、足並みは途切れること稀に会場に向かいました。老若男女、その人数は優に200人を超えたと思います。熱気と雨上がりの蒸し暑さが会場を覆い、団扇のはためきに囲まれて、浴衣姿の中に入り混じり、子どもたちも運動会以来の「八幡馬」を披露していました。

 「子どもさんは8時までとなっております。」のアナウンスが5分前に入り、8時を少し回った頃には保護者同伴で残った以外の子どもたちは家路に急ぎました。外では制服を身につけたパトロール隊の方々が帰り道を見守っていました。9時過ぎに終了。後かたづけが始まると、まさに、一致協力、あっという間に物品がかたづけられ、最後は責任者の方が中心となってのモップがけで仕上げとなりました。

 地域で育てるということは、「大人が良き人間であり、良き市民であること。その姿を見ながら子どもはおのずとそうなっていく。」このようなことではないでしょうか。

 保護者・地域の方々をはじめ、たくさんの目に守られながら、子どもたちは充実した夏休みを送ることができたものと思っております。プール開放へのご協力をいただいたことにも感謝いたします。ありがとうございました。

 実りある充実した教育活動を進める二学期を念頭に、いっそう子ども理解を深め、子ども同士、子どもと教師のより良い交流が進められるよう努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。