「輝け城小 力を合わせ 最後まで」
― 運動会 テーマの達成 ―

校 長  島守 武

 2日前の雨が、校庭の樹木とグランドに潤いと湿りけをもたらし、晴天と相まって城下小学校大運動会は絶好のコンディションとなりました。昨年、雨に悩ませられたことをご来場の皆さんはよくご存じで、「お天気が良くて本当に良かったですねえ。」とかけて下さる声に力がこもっているように感じました。

 僅差で赤組の勝ち。勝負は決しました。赤組団長の振り上げたこぶし、破顔一笑と白組団長の落涙の極み、肩を落とした姿を真ん前に見てこの運動会にかけた真剣さに打たれました。この年一度の祭典に全校一丸となって集結した赤組、白組の戦いの熱さが二人の団長の姿に象徴されました。白組団長が選手団の側に向いていたら、1年生までもらい泣きしたことでしょう。紅白に分かれて覇を競うといえども5、6年生の組体操は紅白を超えて仲間の結束を示し、城小タワーに見事に昇華させました。痛さも辛さも怖さも仲間との信頼があってこそ乗り越えられたのだと思います。男女全員参加のすばらしいページェント、体中のホコリが立派な勲章でした。

 各種目が順調・円滑に進められたことも高く評価します。当日は勿論それまでの準備期間、教職員と児童が密に連携し効率よく仕事を進めました。運動会のテーマづくり、立て看板、音響機器、体育館・トイレ開放、各種飾りつけ、応援団、入場門、得点板、万国旗、用具・・・種々の作業が迅速に着実に進行して行くのを目にして、祭典を盛り上げようとする教職員、児童の意欲と使命感の一致を強く感じました。

 加えて、8日前をPTA主催の奉仕作業に集まって下さった468名の総エネルギーがあっと言う間に校舎、校庭を見違えるほどきれいにしました。目に見える小石を丹念に取り除き、選手が安心して競技できるグラウンドを提供したスタッフが全参加者でもありました。改めてお礼申し上げます。

 また、3、4年生が踊る「八幡馬」の指導には沼館・城下振興会婦人部の方々がおいでくださり、個別の指導と仕上げの指導を見届けて下さいました。当日は38名がご参加下さり、浴衣姿で子どもとともに楽しんでいただきました。まことにご苦労さまでした。

 保護者の皆様、地域の関係団体のご協力を得て、城下小学校が地域に開く祭典が所期の目的を達成し、子どもたちの大きな自信となり励ましとなったことを教職員ともども喜びといたします。

 路上駐車、トイレ使用上のトラブルもありませんでした。ご協力ありがとうございました。



 「校庭の樹が大きくなりましたなあ。」

 来賓の中里信男前市長さんが、テントの中から校庭を見渡し感慨深げに言いました。29年前、念願かなって城下小学校が開校し、大きな喜びと期待を抱きながら手植えされた苗木の一本一本が目に浮かんでこられたのでしょうか。あの時の6年生はいま41歳、校庭整地が追いつかず勤労青少年ホームのグラウンドを借りて「開校記念大運動会」が挙行されています。開会式の入場のようすの全景が記念誌に残されています。テントの中で前市長さんは、現代日本の屋台骨を支えている方々の当時の凛々しい姿に、拍手を送られていたことでしょう。地域の方々とともに万感の思いで。

 来年30年目の運動会を迎えることになります。