いちご煮

「いちご煮の由来」

 昔から、北国八戸近辺の漁村では、ウニのことを「カゼ」アワビのことを

「アンビ」と呼んでおりました。短い北国の夏、すもぐりで漁を行う漁師達

がたき火をしながら、ふんだんに獲ったカゼとアンビを、海水で煮込んで食

べていたのが潮汁『いちご煮』です。                 

 『いちご煮』の名前は、乳白色の潮汁に沈むウニの姿が、朝もやにかすむ

野いちごに似ていることに由来しています。              

 野いちごは、初夏・野山に白い花を咲かせ、可憐なヤマブキ色の実は口に

含むとほのかに甘く、野性味あふれる北国の味覚の一つです。     

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